北九州市計量士会は任意団体として昭和58年12月(1983年)にスタートいたしました。当時は消費者保護基本法(現在の消費者基本法)の改正があり、時を同じくして北九州市の消費者団体から流通事業者(デパート、スーパーマーケット等)へ計量管理のレベルアップによる商品量目管理の適正化で、日常の買い物で安心を望む声が高まっていました。その機運が後押しとなり、北九州地域の関係企業の協力を頂き企業の現役・OB計量士や公務員OB計量士で組織化を進め、関係先の協力で、地域の計量士の情報交換の場としての役割を果たしながら当時から、所属計量士により法令に基づく特定計量器の巡回検査に取組み、受検持ち込み時の負担軽減に努めてきました。計量管理のレベルアップを望む流通企業に能力と経験を持った当会の計量士を派遣し、消費者に不利益なことが起こらない様にするため、計量販売関係業務で適正計量や商品管理の自主管理能力のレベルアップに協力し、また、中小企業での製品の品質管理および保安管理用の計量・計測器や医療機関で使用される各種計測器類の点検検査・校正の要望に応えながら関係企業に技術支援活動を行ってきました。地域で適正な計量の普及を合言葉に平成19年5月まで約23年間活動してまいりました。
平成19年5月(2007年)に所轄庁の認証を受け、特定非営利活動法人北九州市計量士会としてNPO法人の理念を意識し、NPO活動促進法が求める十七項目の目的から①消費者保護 ②経済の活性化の二つを定款に掲げ、公益性と地域社会に開かれた透明性が評価される特定非営利活動法人として運営形態を変更して再スタートいたしました。
近年、全国規模で行財政改革が進められる中で、行政側と民間公益組織とのコラボレーション(協働)の増加傾向が顕著になっています。旧団体が経験してきた事業活動のノウハウを多く持っていることもあり、これまでの事業活動の他、中心的事業の一つとして北九州市より指定定期検査機関の指定を受け、北九州市の委託業務として市全域で特定計量器の定期検査業務を実施しています。